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更新日:2026年2月13日
はじめに、昨年を振り返りますと、6月の新燃岳の噴火や8月7日から8日にかけての記録的な大雨による災害が発生した一年でした。
特に8月の大雨による災害につきましては、市内の広い範囲で道路の冠水、土砂災害や家屋の浸水被害が発生し、市民生活に多大な影響を及ぼしました。
被災後、早急に応急復旧に取り組み、現在は、日常生活をほぼ取り戻すことができています。
なお、国の補助を伴う復旧工事につきましては、災害査定がほぼ終了しており、今後は、本格的な復旧工事を進めてまいります。
本市では、日頃から防災対策を計画的に進めておりますが、想定を上回る大雨の被害を受け、改めて自然災害に備えることの難しさを痛感しました。
そこで、本年2月9日に関係機関との連携強化及び地域住民の防災意識の高揚を図ることを目的に、昨年8月の記録的な大雨による大規模災害を想定した防災訓練として、ロールプレイング方式の図上訓練を自衛隊や多くの関係機関、地域住民など約90名の参加のもと実施しました。
今後も引き続き、防災・減災力の向上と、被災地域の復旧・復興を一体的かつ計画的に推進し、関係部局の連携を一層強化して、「災害に強いまちづくり」を加速してまいります。
それでは、2月16日招集の「令和8年第1回霧島市議会定例会」に提案いたします議案並びに令和8年度の主な事業等につきまして、説明します。
まず、「令和7年度霧島市一般会計補正予算(第11号)」についてご説明申し上げます。この補正予算は、令和7年度物価高騰等緊急対応策第5弾として、エネルギー・食料品価格等の物価高騰の影響を受けた生活者や事業者を支援するため、低所得者世帯への現金給付及びプレミアム商品券の発行に要する経費を計上しています。
現金給付については、令和7年度における住民税非課税世帯及び住民税均等割のみ課税世帯の世帯員に対し、世帯員1人当たり5千円を支給するものです。
プレミアム商品券については、1冊5千円で販売し、9千円のプレミアムが付くことから1万4千円分の利用が可能となるもので、1人1冊まで購入が可能です。
歳入につきましては、国・県支出金を特定財源とし、繰越金を一般財源としています。その結果、歳入歳出それぞれ13億7,110万8千円を追加計上し、補正後の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ984億170万3千円とするとともに、繰越明許費の補正を行おうとするものです。
次に、「令和7年度霧島市一般会計補正予算(第12号)」についてご説明申し上げます。
この補正予算は、決算見込みによる事業費や人件費の調整を行うほか、国から事業採択通知のあった各種事業に要する経費、財政調整基金等への積立て、病院事業会計への負担金などのほか、物価高騰等緊急対応策第6弾に要する経費を計上しています。その結果、歳入歳出それぞれ18億6,512万3千円を追加計上し、補正後の歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ1,002億6,682万6千円とするとともに、繰越明許費、債務負担行為及び地方債の補正を行おうとするものです。
続きまして、令和8年度霧島市一般会計予算は、引き続き「持続可能な健全財政の確立」、「将来の市民負担軽減」、「スクラップアンドビルドの推進」、「市民への説明責任」を基本的な考え方とし、新たに重層的支援体制整備事業に取り組み、介護・障害・子ども・生活困窮などといった分野の枠を超えた支援を行います。
また、市民の生命と財産を守るための防災・減災対策及びエネルギー・食料品価格等の物価高騰の影響を受けた生活者や事業者に対して、令和7年度予算とあわせて、切れ目のない支援など効果的な施策を展開する予算として、総額682億8千万円の予算を編成しました。
令和8年度は新たに、(仮称)こども基金の設置や国分北小学校、富隈小学校の整備、物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金事業の実施、障害者自立支援給付事業などの扶助費の増などの増額要因もありましたが、霧島市クリーンセンター建設事業や霧島市総合保健センター建設事業の終了などにより、予算総額といたしましては対前年度比15.3パーセントの減となっています。
続きまして、令和8年度に取り組む主な事業等につきまして、第二次霧島市総合計画の施策体系に沿ってご説明申し上げます。
「産業の活力があふれ、交流と賑わいが生まれるまちづくり」では、企業誘致と雇用の促進につきまして企業が立地しやすい環境を整備するとともに、積極的な企業誘致活動を展開し、誘致企業への定期的な訪問や「誘致企業等交流会」などを通じて企業間の情報交換や相互連携の推進に努めてまいります。
また、昨年12月末現在で、約200人の雇用の創出につながる取組を進めてきた「霧島市地域雇用創造協議会」とも連携し、地域の特性を生かした「魅力ある雇用」や「それを担う人材」の確保・定着に向けた取組を推進してまいります。
農業の振興につきましては、「担い手経営発展等支援事業」及び「農業の『稼ぐ力』向上プロジェクト推進事業」を継続し、担い手の育成・確保と稼ぐ力の向上を図ってまいります。
基幹作物である茶につきましては、生産コストの低減と収益性の向上を図るため、国や県の補助事業を活用し、必要な機械・施設等の導入を支援するとともに、日本一のお茶の産地としての強みを生かした、さらなる品質向上、ブランド力の強化及び販路拡大に取り組んでまいります。
有害鳥獣対策につきましては、新たな取組として、情報共有や対応の迅速化を図るため、専用アプリの導入及び報償費の一部見直しにより、捕獲体制の強化を図るとともに、猟友会や関係機関と連携した捕獲活動を推進し、侵入防止柵の設置促進、地域住民への意識啓発等を一体的に進め、被害の低減に努めてまいります。
畜産業の振興につきましては、令和9年8月に開催される「第13回全国和牛能力共進会」へ、市内畜産農家からの出品を目指し、優良牛の確保に資する飼養管理技術の向上を図るとともに、出品牛対策等に取り組んでまいります。
次に、「みどりあふれる快適で暮らし続けたいまちづくり」では、これまで整備を進めてきた「霧島市クリーンセンター」が、いよいよ3月1日から供用を開始します。
本施設は、1日当たり140トンのごみを焼却する能力を有し、安定性の高いストーカ炉方式を採用しており、焼却時の熱エネルギーを回収して最大3,000キロワットの発電を行います。
その電力は施設内で利用するとともに、余剰分については売電するなど、エネルギーの有効活用や地球温暖化対策にも寄与する施設です。
また、見せることを意識した見学コースや、子どもたちがわかりやすく学べるコーナーを整備しており、環境学習の拠点となることが期待されます。
これらの機能が最大限に発揮されるよう、適切な管理運営に努めてまいります。
市営住宅につきましては、入居者に良質な住環境を提供するため、個別改善工事や老朽市営住宅除去工事等を計画的に実施するとともに、公営住宅等ストックの適切な整備・維持管理等を図るため、策定から5年目となる同計画の見直しに着手します。
魅力ある公園づくりにつきましては、令和5年度から整備を進めている丸岡公園において、昨年完成した「ふれあい広場」と延長日本一のゴーカートコースに続き、駐車場や園路の整備を進めてまいります。
水道事業につきましては、公営企業として、地方公営企業法に基づく独立採算制の原則を堅持しながら、将来にわたり良質かつ安定的な水の供給を確保できるよう、喫緊の課題である水道施設の耐震化及び老朽化対策を着実に進めてまいります。
さらに、効率的かつ計画的な管路の更新に対応するため、DXを推進するとともに、水道管路の複線化等について検討してまいります。
下水道事業につきましては、老朽化施設の改築需要に対応するため、施設全体の管理を最適化する「霧島市下水道ストックマネジメント計画」に基づき、処理場やポンプ場、管路施設の点検・更新等を進めてまいります。
また、国分中央五丁目、国分野口西、隼人町見次地区などにおいて管渠整備を進め、供用開始区域の拡大と水洗化率の向上に努めてまいります。
治水対策につきましては、「霧島市雨水管理総合計画」の、当面、中期、長期の考え方に基づき、段階的な対策を講じつつ、昨年8月に発生した豪雨災害を踏まえ、浸水対策の取組を一層加速し、早期の供用開始を目指して整備を進めてまいります。
救急救助体制の充実につきましては、より高度な災害救助を担う「特別救助隊」を本年度設置しました。
活動を通じ、市内全域への迅速かつ確実な出動体制を確保するための配置のあり方を検証し、災害に即応する部隊として、引き続き、本市中心部に位置する隼人分遣所に人員及び車両を配備した現行体制で運用してまいります。
次に、「誰もが支えあいながら生き生きと暮らせるまちづくり」では、本年2月24日から供用開始を予定している霧島市総合保健センターを市民の健康づくりや子育て支援の拠点として、子どもから高齢者まで幅広い世代が安心して利用できる施設運営に努めてまいります。
医療体制の充実につきましては、霧島市立医師会医療センターの新病院が、開院から1年を迎え、県内初となる全室個室の病室は、入院患者の皆様から高い評価を得ています。地域で受けることのできる医療の幅が広がり、医療体制を一層強化したところです。
今後は、令和9年度のグランドオープンに向けて、旧病棟の解体や駐車場等の整備を計画的に進めてまいります。
子育て環境の充実につきましては、全ての子どもの育ちと子育て家庭の支援を目的とする乳児等通園支援事業の本格実施や、保育所等における障がいのある子どもの受入れ体制の強化を図るため、障害児保育支援事業を充実するなど、子どものすこやかな成長の支援に努めてまいります。
包括的な支援体制の整備につきましては、地域福祉を総合的かつ計画的に推進するための指針である「地域福祉計画」の策定を進めるとともに、重層的支援体制整備事業を活用し、属性や世代を問わない相談支援や地域づくりの実施体制を構築し、地域共生社会の実現を進めてまいります。
国民健康保険事業につきましては、社会保険の適用範囲拡大等の影響により被保険者数が年々減少し、国民健康保険税の減収に伴う財源不足が見込まれる中、被保険者の負担増を抑制するため、国民健康保険基金から繰入れを行い、税率を現行のまま据え置くこととしています。
次に、「社会を生き抜く力と生涯を通じて学びあう力を育むまちづくり」では、キャリア教育の充実について、「中学生の挑戦!「霧島しごと維新」事業」に取り組み、立志と将来への希望を育む教育を進めてまいります。
小学校特別支援教育推進事業につきましては、医療的ケアが必要な児童を支援するため、看護師の資格を有する特別支援教育支援員を配置し、特別支援教育の体制の確保に努めてまいります。
学校給食につきましては、老朽化している牧園学校給食センターの機能を霧島学校給食センターに統合し、本年4月から「北部学校給食センター」として、牧園・霧島地区の小中学校に給食を提供することとしています。
また、公立小学校において、本年4月から、国が創設する「給食費負担軽減交付金」制度の開始に伴い、児童1人当たり、月5,200円が支援されます。
一方、公立中学校及び公立幼稚園においては、保護者負担額を据え置き、負担軽減を図ります。
これらを通じて、給食の質を確保し、引き続き、安全・安心でおいしい学校給食を提供してまいります。
次に、「市民とつくる協働と連携のまちづくり」では、中山間地域の活性化につきまして、地域が持つ豊かな資源を活用した移住体験ツアーの実施やオンラインを含む相談体制の充実を図るなど、移住定住促進事業等の取組を積極的に推進してまいります。
「信頼される行政経営によるまちづくり」では、市民の視点に立った行政サービスの提供につきまして、新たなデジタル技術を柔軟に活用し、自ら変革を推進するデジタル人材の育成を一層強化してまいります。
ホームページや広報誌等を通じた情報発信につきましては、市ホームページを通じて迅速に必要な情報を発信するとともに、罹災証明の申請などについて電子申請に対応することで、利便性の向上を図ってまいりました。
令和8年度は、市ホームページのリニューアルに取り組むとともに、引き続き、地域に密着し、市民が主役となる「読みやすい」「親しみやすい」広報誌づくりを進めてまいります。
以上が令和8年度の主な事業となります。その他の議案につきましては、この後、担当課長が説明いたします。
報道機関の皆さまには、今後とも市政運営に貴重なご意見をいただくとともに、積極的な報道をよろしくお願い申し上げます。
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